内容証明郵便がどんな場面で使えるかはわかりました。では、次は実際にどのように書いたらいいか、その決まりを説明してい
きましょう。
@ 文字数の決まり
内容証明郵便は、原則として1行20字以内、1枚26行以内の制限内で書くことになっています。
これは、1枚の用紙に記入できる文字数を示すのであって、内容が長文になるのであれば2枚目、3枚目、…と増やせます。
1行20字以内、1枚26行以内を満たせば、用紙は何を使ってもかまいません。市販の400字詰め原稿用紙に書いても大丈夫です。
もちろん、パソコンで1行の文字数・行数設定をして作成しても大丈夫です。
A 文字の決まり
内容証明郵便は、使用できる文字も制限されています。
1、仮名(平仮名、片仮名)
2、漢字
3、数字(アラビア数字、漢数字のみ)
4、かっこ、句読点、一般的に使用する記号
以上が使用できる文字です。原則としてアルファベット等の外国語表記は使用できません。
B 文字の決まりの例外
しかし、文字の決まりにも例外はあります。それは、
氏名・会社名・地名・商品名等の固有名詞には外国語表記・ローマ数字が使用できる
ということです。
例えば、パソコンでおなじみの「マイクロソフト社」は「Microsoft社」と表記できます。また、アパート名に外国語表記が使用されて
いる場合も「知立アパートBU棟」というように書くことができます。
C 文字の数え方の決まり
文字の数え方にも決まりがあります。仮名・漢字・数字・句読点は原則としてそのまま数えればいいですが、かっこ・記号は注意が
必要です。
(1)かっこ
かっこは、( )、「 」、< >など、普通の作文では始まりと終わり、それぞれ1字ずつとしますが、内容証明郵便では始まりと終
わりの2つをセットで1字と数えます。また、始まりと終わりが異なる行に含まれる場合は、始まりが含まれる行に1字加算しま
す。
たとえば、『7月15日(雨天16日)』は、11字になります。
(2)記号
記号は、普通の作文やパソコンでは1字と数えるものでも、2字と数えるものやそれ以上の字数に数えるものがあり、要注意です。
(例)%=1字 u=2字 п3字 @=2字 a3字
(3)かっこ付き文字
文字とかっこの数え方の例外として、かっこ付き文字があります。
かっこ付き文字は、文中の序列を示す記号として認められるものに限り1字、それ以外は2字とします。
つまり、ここで上から順番に付した(1)〜(3)はそれぞれ1字に数えますが、この行の「(1)」は2字に数えます。
(4)傍点・下線・傍線
文中に強調したい文言があるときに、文字に傍点を振ったり、下線・傍線を引いたりしますが、これらは文字の数え方には影響を及
ぼしません。(1)〜(3)で説明した通り数えれば大丈夫です。